我々の運行業務の中で「安全運行」は最も優先順位の高い運転技術と言えます。
その中で最初に気を付けるべき点は、「適正な車間距離」を空ける運転ではないでしょうか?
教習所では速度のkmをmに置き換えた車間距離を奨励しています。
つまり80kmで走行している場合は80mの車間距離が適正な車間距離としています。
(60km以下30km以上の場合は速度マイナス15m)
適正な車間距離を保つことのメリットはたくさんあります。
・追突事故を防ぐ
・先が見渡しやすくなりスムーズな運転がしやすい、情報が取りやすい
・急ブレーキを踏むことがほとんどなくなる
・ブレーキ自体を踏む回数が減る
しかしながら、後ろにお客様を乗せる我々の運行の場合、せっかちなお客様も多く、あまりにも前に割り込まれたり、後ろの車に煽られぎみに寄られたりするとイライラされる方もいらっしゃり、判断に悩むケースもありますが、それでも推奨距離の80%は堅持したいところです。実際、推奨車間距離の80%程度で走行すれば割り込んでくる車両は多くはありません。割り込む人はどんなに車間を詰めても入ってきます。要は流れに乗っていれば、周りの車もお客様もあまりイライラしないということです。
また、走行中に限らず、信号待ち等で停止中の車間も余裕を持った方が安全です。
よく「末切り」で車線を変えられる距離で停止する、と言われますが、これは前方で停止している車両がトラブルになったり、タクシーなどがお客の乗降をしたりして、発進しない場合に、車線変更してかわさなければいけない為ですが、あまりにぎりぎりに停めていると前方車両への接触と車線変更する後方の確認を同時に行わなければならず危険です。
前方車両のタイヤが見える距離で常に停止しておくのが良いと思います。この距離ならば前方を気にする必要もなく、後方車両の確認に注意を集中できます。また、再始動時にも余裕の車間がゆったりとした始動をサポートしてくれます。
走行中も停止時も適正な車間を保った運行をすることが、プロの余裕を生んで、安全でスムーズな運行を実現できます。